
マンションに機械式駐車場を導入するメリット!機械式駐車場の種類やデメリット・トラブル対策などを解説します!
マンションの駐車場と聞くと、平面駐車場をイメージする方も多いかもしれません。しかし、都市部や敷地が限られたエリアでは、機械式駐車場が有効な選択肢となります。
効率的に駐車台数を確保できるだけでなく、防犯性や車両保護など、さまざまなメリットがある一方で、車両サイズの制限や維持費用などのデメリットも存在します。
この記事では、機械式駐車場の種類からメリット・デメリット、よくあるトラブルへの対策、そしてメンテナンスの重要性まで詳しく解説していきます。
機械式駐車場の種類
地上二段式・ピット式
地上二段式は、上下2段に車を収納するタイプです。小規模なマンションや限られた台数の駐車スペースを効率化したいときによく導入されます。
ピット式は、地下(ピット)を掘り下げて下段部分を収容する方式です。外見上は地上部分しか見えないため、景観を損ねにくいというメリットがあります。
しかし、地下を掘るための工事費用や構造上の制限を考慮する必要があります。
昇降横行式(パズル式)
「パズル式」とも呼ばれるこの方式は、車両を縦や横に移動させて空きスペースに収納するシステムです。
立体的に駐車スペースを増やせるため、限られた敷地内で多くの台数を収容できます。一方で、構造や機械が複雑になる分、メンテナンスも重要になります。
エレベーター方式・垂直循環方式
エレベーター方式は、エレベーターのカゴに車を乗せて複数階へ移動させるタイプです。上階へ行くほど眺望が良くなるなどメリットはありますが、停電時の対策やメンテナンスが欠かせません。
一方、垂直循環方式は、車を上下に回転させるようにして収納します。スピーディな入出庫が可能ですが、初期コストが高く、機器の故障リスクも高まります。
マンションに機械式駐車場を導入するメリット
敷地効率の向上
機械式駐車場最大のメリットは、同じ敷地面積でより多くの車両を停められる点です。都市部など土地が高額な地域では、土地の有効活用が必須となります。
平面駐車場よりも多くの台数が駐車できるため、マンション購入者や入居者の満足度向上にもつながります。
防犯性の高さ
機械式駐車場では、車両がラックや機械内部に収納されるため、外から車両が見えにくく、盗難被害や車上荒らしが起こりにくいという防犯面のメリットがあります。
また、機械を操作しなければ車を取り出せない仕組みが一般的であるため、不審者の侵入や不正利用を抑制できる点も評価されています。
車両の保護
屋外の平面駐車場と比べて雨風の影響を受けにくく、紫外線による塗装の劣化を防ぐこともできます。
車両が密閉された状態で保管される場合には、車両の汚れや傷のリスクが低くなるため、愛車を大切にする入居者にも喜ばれます。
マンションに機械式駐車場を導入するデメリット
入出庫に時間がかかる
機械式駐車場は、車を昇降や横移動させてスペースに収納するため、平面駐車場よりも入出庫の手間と時間がかかりがちです。
特にラッシュ時や大量の車両が同時に出入りする時間帯には、待ち時間が発生してしまうことがあります。
車両サイズ・重量の制限
機械式駐車場には、収容可能な車両サイズや重量に制限があります。大型SUVや重量のある電気自動車などは利用できないケースもあるため、駐車場を導入する際は、将来的な車両の多様化を見越して設計・選定する必要があります。
維持・メンテナンス費用
定期点検や修理、部品交換など、機械式駐車場はメンテナンスに費用がかかります。
導入後の維持費を管理組合がどのように負担するか、事前にルールを決めておかなければ、のちのちトラブルの原因になりかねません。
よくあるトラブルと対策
サイズオーバー車両の入庫
マンションの住人や来客が所有する車が、知らずにサイズオーバーだったというケースは珍しくありません。
対応策としては、事前に駐車可能な車両サイズを明示し、マンション購入時や契約時に周知しておくことが重要です。車両制限を超過している場合は、別途平面駐車場を確保するなどの対策も考えられます。
入出庫時の人身事故
機械式駐車場では、入出庫時に機械が動くため、人身事故が発生する可能性も否定できません。安全センサーの設置や、警報音の設定など、安全対策を徹底する必要があります。
駐車場利用者には操作方法を十分に周知し、立ち入り禁止エリアを明確にすることが大切です。
停電や機械故障時の対応
停電や機械の故障が発生した際、車が取り出せなくなる、または出庫途中で止まってしまうといったトラブルが起きる可能性があります。
非常用電源を備える、保守業者との連絡体制を確立しておくなど、緊急時のマニュアルを作成しておくことが不可欠です。
機械式駐車場のメンテナンスの重要性
定期点検の必要性
安全かつスムーズに運用するためには、定期的な点検が欠かせません。
部品の劣化や異音の放置は、重大な故障や事故につながる可能性があります。法定点検やメーカー推奨の点検スケジュールを守り、常に設備を安全な状態に保ちましょう。
メンテナンス費用の内訳
機械式駐車場のメンテナンス費用には、主に以下のような項目があります。
- 定期点検費用
- 消耗品の交換費用(ワイヤー・チェーン・センサーなど)
- 緊急対応費用(突発的な故障時の修理費用)
- 更新費用(設備老朽化に伴うパーツ交換や大規模修繕)
マンションの場合、管理組合の修繕積立金や管理費など、負担がどのように配分されるかも重要な課題です。
老朽化した設備の更新・撤去
長期間使用した機械式駐車場は、老朽化が進みメンテナンス費用がかさむこともあります。修繕費用と新設費用を比較し、更新や撤去を検討しなければならないケースもあるでしょう。老朽化した設備を放置すると、事故リスクが高まるだけでなく、資産価値の低下を招く恐れもあります。
まとめ
マンションにおける機械式駐車場は、敷地を有効活用でき、防犯面や車両保護など多くのメリットがあります。
マンションの管理組合やオーナーは、導入時のコストだけでなく、長期的な維持・管理費用、住民への周知や将来的な設備更新などを総合的に考慮する必要があります。
機械式駐車場を安全・快適に活用するためには、適切な設計と運用、定期的な点検や設備更新計画が重要となります。
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